夢六十八夜


夢を見た。

何か一生懸命掘っている。
いっしょに掘っている仲間に
「もう少しだ」「そろそろ見えてきた」
などと話している。その間も手は休めることなく掘り続けている。
汗だくで、泥々だ。


「出た!」
「よし!」
と掘り出したものを見ると、ニコラス・ケイジの石膏像だった。
「やったな」
「ニコラス・ケイジだったんだな」
と、仲間と共に何か気持ちを噛み締めていた。