夢を見た。
篠山紀信、タイガーウッズ、ティムバートン。
俺の目の前には、この三人がいる。
俺は今、大切な話を打ち明けられる。
緊張している俺と同様に、打ち明ける三人もかなり緊張しているようだ。
「僕たちさ」篠山が言う。
「実は兄弟なんだ」篠山には言いにくいと思ったのか続けざまにウッズが言った。
「だって似てるだろ?」ティムはサングラスをずらして俺を見た。
深刻な顔で俺はうなずいた。
そもそもこんなに似ているのに、なんで俺は気がつかなかったんだろう。
なんでもっと早く気がついてやれなかったんだろうと思った。
すごく申し訳ない気持ちになった俺は、
今まで以上にこいつらを大切にしてやろうと心に決めていた。