夢七十一夜


夢を見た。

リヤカーを引いている。
ピンクのジャガーが付いている。
車道行くのは当然危険。

どこかの交差点で、後ろに付いているはずのピンクのジャガーが追い越していった。
ドライバーは知らないおばさん。
見たこともない。

俺はリヤカーを捨てて、坂道を歩く。
ふと、足下のピアノ線に気付く。
目をこらせばそこら中に張り巡らされている。
ゆっくりゆっくり、用心しながら進むと、3〜4人の子どもたちがピアノ線を張っているところに出くわした。

その中の一人に「やめた方がいいよ」と注意すると、
即座に「仕方ないだろ」と言われてしまい、
なぜやめた方がいいのかを上手に説明できない俺は
あきらめて先に進んだ。ゆっくりゆっくり。

すると、さっきの一人が駆けてきて
「ここのは外してあげる」と言って、ピアノ線を外してくれた。

どこからか聞こえるラジオからは、40人を巻き込む大事故があったことが聞こえてきていた。
俺は、その事故の原因がピンクのジャガーであることを確信していた。



坂道をのぼったところにいた、知った顔の女のカメラマンは
「ブライアンに捨てられた〜」と言って、泣きながら中華丼をモリモリ喰っていた。

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