2010年7月16日

新宿の吹きだまりで
古新聞と
ビニール袋と
枯れ葉と
砂埃が
クルクルと楽しそうに踊っていた


おはいんなさい!
いっしょに踊ろうよ!
こっちこっち!


口々に俺を誘ってきたが、俺はさも聞こえないような感じで、その横を通りすぎた。


背中には楽しそうな笑い声がついてきた。

2010年7月15日(初七日)

そうか。

年を取った人がぼんやりしているのは、
亡くなった人を思い出して
その人たちに会いにいっているからか。

何もしてないようにみえて
そうやって遊んでたのか。

2010年7月10日

今日も8日同様よく晴れて
見送るにはもってこいの日だ。

顔を見れてよかった。
家族にも会えてよかった。
最後まで見送れた。

ありがとうございました。
ではまた。

2010年7月9日

その人のことを思い出して

笑ってる顔ばっかりだったってのは
本当に素晴らしいことだと思う。
いいなあ。

それにしても
最後に会えなかったこと
ピアノを聞いてもらえなかったこと
はっこを紹介できなかったこと
本当に悔やまれる。

今ごろ、たくさんの人が先生を思い出して、
たくさんの人が先生を訪ねて、
先生ひゃーひゃー言ってることだろう。
ニコニコしてるんだろう。

今から爪を切る。
なぜなら明日、大好きなピアノの先生に会って、見送るのだから。

2010年7月4日

「嫁に出す親の気持ちがわかった気がする」
と、母は言った。

確かにさびしいだろうが
俺たちが家族であること
俺の母親はあなたであること
父親はあなたであることに変わりはなく
それは、永遠なのだ。

夢五十二夜

夢を見た。

おばあちゃんちでYMOの人たちと母と太朗といる。
こたつにいる。
みんなでテレビを見ている。

教授と細野さんは釘付けだ。
高橋さんは少しひまそうなので俺は話しかける。
「今日はいつまで?」

「もう少ししたら出るけど、夕方また戻って来るよ」
高橋さんはとても親しげで、俺は
(ああそうだった。親戚だったわ)と思った。

突然、太朗が
「こうなるともう兄弟みたいなもんだな!」と言うので
「あぁ、そうだな」とこたえる。

母は
「そしたらまた夕方くればいいね」と言う。

ばあさんちは現実世界とまったく逆の作りだった。
入口からベッドの位置、テレビの向きまで全て。