夢四十七夜

夢をみた。

ものすごい遠浅の海岸の、だいぶ沖の方にいる。
暗くなる前に陸の方へ戻らないと!
と焦っていると、あっという間に辺りは暗くなってきた。

やばいやばい!
とオロオロしていると、そのうちに潮も満ちて来た。

もうだめだ!やばい!帰れない!溺れる!

ふと気付くと既に俺は泳いでいて、
誰かを抱えて泳いでいて。

それはとてもふくよかな女性だった。
ものすごい色気があったようにも思うし、
なんかきもちわる!と思った気もする。

2010年1月9日

おはよう布団!
おはよう畳!
おはよう枕!
おはよう空気!
おはよう原子!

後悔ではなく、不安と清々しさで目覚めた俺は
こいつらにあいさつした。

2010年1月2日

友だちから電話があって
「じろうの家のこたつにおる」と言われて

家族全員近所の親戚の家にいて
実家の玄関のドアが開いていて
声をかけても誰もでなくて
じゃあって、とりあえず中に入って
こたつにあたりながら俺の帰りを待っていて

それを聞いた親も
別に怒りもしないで
「急いでお茶出しに帰らんと!」
つって帰っていって

友だちも当然のように家にあがっていて

こういうのっていいよなって思った

これは、お互いが10年以上かかって自然に培った
何ものにも代え難い信頼関係だろう

2009年12月10日

朝、すごく晴れていて、
今、昼過ぎ、少し曇っている。

予報ではこのまま雲が広がって、そのまま雨のようだ。
今日みたいに、「晴→曇」という流れを感じられた日はとても気分がいい。

地球の回転を感じるというか、
風が吹いているのを感じるというか、
変化している実感というか、
とても気分がいい。

それこそ今、増えてきた雲に
「よお!」
とあいさつでもしたいような。
雲を運んできた風に
「元気か?」
とでも声をかけたいような。
電柱の上でなくカラスに
「相変わらずいいね!」
と言ってやりたいような。

そんな具合だ。

陽の光を感じられる曇りは好きだ。
実際それは、感覚的には「晴れ」なんだけどね。
気象予報的には、確か今日くらいのかんじだと「曇り」なんだよな。
そこら辺の誤差ってのは、何とかならないんだろうか。

2009年12月8日

オテラの低い木の上で、
カラスが大きい声で泣くもんだから、
とてもうるせい。

その木は、私がすわっているところからも、
まあまあ近い所にはえているので、
とてもうるせい。

カラスは泣くときにお尻を少しあげて、
顔を前に出して、
「ンカァンカァコ、ンカァンカァコ」
と泣く。
その姿と声は、少し間抜けで愛嬌がある。

あ、飛んでいった。
飛んでいって、鳴いた。

遠くでは工事の音と、パトカーのサイレンの音がしている。

2009年12月2日

寺で休んでいると聞き慣れない音が。
最初は気にしていなかったが、ふと見てみるとカラスが水を浴びていた。
「カラスの行水だな!」
と思って見ていると、けっこう何度も、意外に長く水を浴びていて、
「ことわざとずいぶん違うなー」
と思った。

時代と共にカラスも変わり、今のカラスの行水は意外に長いのかもしれんな。
と、わかった風を装い、見るのをやめた。

寺を出るときには、そのカラスは近くの木の枝で、
あたりをギョロギョロと見回していた。


ヘリコプターに太陽の光が反射してキラッとした。
昔みた旭川のフナのキラッとしたやつも、こんな感じだったなと思った。
しかしその直後、
いや、そもそもそんなに魚のキラッとするのを見たことはないかもしらん、と思った。

夢四十六夜

夢をみた。

牟佐

いるのはマコト?

「じろうくんの名前は次朗?」
「はい、そうです」

僕がねー、占ってあげるよ
と、あのこの父は嬉しそうに笑った。


その占いの結果は知らないし、
別に知らなくていい。

2009年11月20日

トムは年と病気と両方らしい。

年のために手術もできないので、対処療法的な治療をしているらしい。
週末は病院の先生が旅行でいないため、家に戻るとのこと。

旅行って!

と思ったが、何だかそういうゆるさもいいなと思った。
ばあさんとトムに合っている気がした。
週末はゆっくり一緒に過ごすがいい。
ゆっくりとな。

2009年11月18日

トムが入院したらしい
あんまりよくないみたいらしい
元気になってほしいよね
元気になってほしいよね

2009年11月17日

今日は手術から一年の日だ。
ずいぶん前のことのようだが、まだ一年。
ゆっくり、少しずつ元気になればいい。

去年の今日が、こんなに寒かったかは覚えてないが、
今年の今日は、ずいぶん寒い。

今夜は早く帰って、
あったかくした部屋で、
あったかいミルクティでも飲みながら、
ゆっくり過ごそうではないか。
冷たい雨も、また、良しじゃ。

2009年11月13日

老いた女1:「何だかさびしくてねー」

老いた女2:「主人がいないとね」

老いた女1:「ついつけちゃう」

老いた女2:「でも今あれでしょ」

老いた女1:「そう、大阪の」

老いた女2:「ねー、やーねー」

老いた女1:「どこつけてもねー」

まだ若い俺:(そういうときは、消音にして画面だけつけておくと、なかなかいいですよ)

2009年11月2日

予定の宿は雪で行けず、渋温泉の宿に変更。
九つの湯巡りの途中で、熱すぎるほぼお湯の風呂を
駒大の学生と全裸でうめあう。
その後、仕事のことや就職のことを話す。
話し方はとてもイマドキの男だったが、
こういう交流の仕方もなかなかないので、悪い気はしなかった。
最後に入った大湯でも、
出るときにいたじいさんに
「おやすみなさい」
「はい、おやすみなさい」
というやりとりが出来たのは、とても清々しい。

おそらくこういうのが、一人旅の醍醐味なんだろうと、
会社の旅行で思った。

2009年10月20日

オリオン座流星群をみた。
70年後も見れるだろうか。

99歳と98歳か。

2009年10月8日(台風一過の)

朝、出勤していると、
何もない空からカラッポのマヨネーズの容器が降ってきた。
驚いた。
カラスか何かが、くわえていて落としたのだろうか。
それとも昨夜の嵐で空に舞い上がり、
今落ちてきたのだろうか。

どっちにしても、
誰にもあたらなくてよかったなーと思った。

夢四十五夜

夢をみた。


たぶん


高校の同級生の井上さん

必死で逃げる俺をかくまってくれた

そこは実家の床の間だった


「成田くんはいつもピクセルが粗いから」


そういって取り出した写真の

成田くんだけ全てが確かに粗くなっていた


俺は、どういうことかわからずに
ただ神妙な顔つきでもっともらしくうなづいていた。

2009年10月7日

これが!
孤島のやり方か!
これが孤島の仕事か!

と、見た目蒙古系のおじさんが無茶苦茶キレていた。
駅員さんが3人で誘導していった。

あの人が感じた「孤島のやり方」「孤島の仕事」とは。
すごく気になって仕事が手につかなかったよ。

2009年10月3日

靴屋のおじさん

はじめて会ったのに、
もう会えないと思うと寂しい気持ちになるのは不思議だ。

不思議ですね、おじさん。

2009年10月1日

木よ草よ花よ鳥よ虫よ空よ雲よ
太陽よ月よ星よ石よ砂よ土よ
水よ猫よ犬よイスよ机よ男よ
女よ友人よ知人よ他人よ

とにかくすべてのものたちよ

あの子とあの子の家族を守りたまえ

心の底から祝える日が、きっと来ますように

2009年9月某日

「教育」とは何か
「人のため」とは何か
「君のため」とは何か
「何のため」とは何か

方便であったり、手段であったりしてはダメだ。
目的なら?
それも違う気がする。

自己中心的な奴が自分の価値観を、何も知らない人々に押し付けて、
だまして、良いと思い込ませて、金を取るのは、
紛れもない暴力であり、あってはならないことだ。

自分に自信を持っている奴には、気をつけた方がいい。

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弱い自分を見つめ続けて、
それを受け入れて、
自分で認められた時にある気持ちが、
「自信」という言葉に近い気がする。

決して派手な力ではないが、
木の根のように、
光合成のように、
雲や川や風のように。

それが「自信」だ。

夢四十四夜

夢をみた。

「いや、きっしんが第五60北(ダイゴロクジュッペー)におるけぇまあ大丈夫じゃろー」
と、シゲが向こうを見ながら言う。
ハッ!と視線の先を見ると、古い民家の二階の窓から、
きっしんがものすごく鋭い目付きで遠くを睨んでいた。

確か、そこは高校のグランドで、俺たちは戦っていた。
しかし、きっしんがそこ(第五60北)にいるからには安心だろうと思い
胸を撫で下ろしたように思う。

2009年9月11日(アメリカよ)

朝は雲一つない秋晴れだったが、
今は今で、まさに「秋」といった雰囲気の雲が広がっている。

遠く山の方には、入道雲があり、
あれはまさに「過ぎ行く夏」だ。

過ぎ行く夏が風に吹かれて、
見えなくなってから、俺は重い腰をあげた。
これはまさに「働く男」だ。

2009年9月10日

何をそんなに嘆いているの?
何がそんなに、悲しいの?

所変わって日本、渋谷
宿題をやってなさそうな若者

何をそんなに笑っているの?
何がそんなに、楽しいの?

2009年9月9日(スリーナイン)

今日、一言も口をひらいていない俺は
「蓄えてるか」
と、アリに尋ねたが、
アリは返事もせずに黙々と冬に備えていた。

それは、明らかに
「蓄えて」いた。

2009年9月4日

そうか?

何かが違って見えるな。
何か間違って見えるな。

2009年9月3日(おめでとうTミちゃん)

黒いボディにオレンジ色の斑点
やぁ、イモムシくん
どこへ行く?
君の背中はチクチクで
僕はいっしょに行けないな。

じゃ、イモムシくん
さようなら。

2009年9月2日

忙しい。
というか中にも外にも敵がいる。
俺の味方は、どこにいる。

言ってること?
OK、まあわかる。
やってきたこと?
うん、それも立派だな。
あ、頭がいいってのもわかるぜ。
回転もずいぶんと早そうだ。

でもな、今のあんたはそれ以上に、
尊敬したくない何かが吹き出してる。
だから俺は、そんな顔してんだ。

夢四十三夜

夢をみた。

いっしょにいる人数で自分の体重が変わるという。
人数に伴い体重がどんどん増える。
だからAKBの人とかはすごく大変なんだ。

確かにみんなでいると、楽しいけど疲れる。
一人になったときの疲労感はこのためだったのか。

俺は納得して、でも待てよ、と考えた。

地球を単位に考えたら、みんないっしょにいることになって、
その状態が今の状態なら、マックスでこの体重になる。

だから、疲労感の理由は別のところにある、と。

カップを落として目が覚めた。

2009年8月某日

この壁、俺に越えられますか

見つめる猫

いや、君には少し高すぎる

こたえる俺

何なら手を貸すよ

と、俺が一歩を踏み出したと瞬間に、
猫はすさまじい勢いでその壁を駆け上がり
上の垣根の茂みからこちらを見ていた。

やれば出来るじゃんか

と言い残して俺は帰った。
大事なのはきっかけ。

100LDK

以前の内容は、コチラ。

http://www.tanalog.net/?action=show_top&user_id=aj

いずれ同居させる予定。
田中さまありがとう。