夢六十九夜


夢を見た。

家のリビングで俺は頭を抱えている。

床にはトウモロコシ、トマト、枝豆。

夏野菜?

いいえ違います。

俺は、それらを見ながら、
「どうしてこんなところでうんこを〜!」と、後悔していた。

それらはどう見ても新鮮な野菜なのだが、
俺はそれらを、自分のした大便だと思い込んでいた。


何の解決策も見い出せないまま目が覚めた。

夢六十八夜


夢を見た。

何か一生懸命掘っている。
いっしょに掘っている仲間に
「もう少しだ」「そろそろ見えてきた」
などと話している。その間も手は休めることなく掘り続けている。
汗だくで、泥々だ。


「出た!」
「よし!」
と掘り出したものを見ると、ニコラス・ケイジの石膏像だった。
「やったな」
「ニコラス・ケイジだったんだな」
と、仲間と共に何か気持ちを噛み締めていた。

夢六十七夜


夢を見た。

どこかのコンビニで
はっこと公三と三人でいる。

目を閉じた高校生が三人、
ずかずかと入ってきて、店内の商品を落としまくる。
野球部。
(ちっ、これだからジャリは…)と思う。

そこに、突然現れた全身黄緑色の男。
手には黄緑色の透明の板を持っている。
店内にくまなくかざしている。
もちろん俺たちにもかざす。

そいつはセシウムを計っていた。
計る音は完全にスカウター。
「君たちは大丈夫だね」と、その男は透明の板を見せる。
確かに「大丈夫」と表示されている。


スルメは2000ベクレルだった。

2011年4月29日(二次会にて)


僕の人生は君たちのものであり
君たちの人生は僕のものです

少し乱暴な言い方かもしれませんが、そういうことです

だから
大切に生きようと思います
大切に生きてほしいと思います

来てくれた人、来れなかった人
そういう風に思えた君たちに
そういう風に思えたファルコフスキーに

本当にありがとう。

2011年4月27日


朝、おばあちゃんから電話
「いよいよ明日だね!」と。
今日は27日なのであさってだ。

残念ながら来ることができないおばあちゃんは
式のときに自分の家で高砂をうたってくれるらしい。
一人で。
うれしいもんだね。

写真をもって会いに行こう。

夢六十六夜


夢を見た。

俺はナスカの地上絵を作っている。
上司と意思の疎通ができていなくて、
何かすごく嫌味を言われていた。

しかし、俺は全く動じず
物陰に隠れて飛び出したりして、その上司的な男をからかっていた。

そしたら殴られてしまった。

夢六十五夜


夢を見た。

ここは地下駐車場。
俺と友人は、中学校の原先生になりすまして
車を出そうとしていた。

係員に、
「原ですが、あの青いランボルギーニを」
とお願いしている。

まんまとだました俺たちは、
地下駐車場から地上に出る。

地上では、すでにズボンと飯沢も
かなりキレッキレのチョッパーにのって待っていた。

信号が赤なのに車は勝手に動き出す。
かなり焦る。
気づくと、俺が踏んでいたのはアクセルだった。

アクセルを踏んでいるのに、まったく進まないランボルギーニ。
ズボンと飯沢は、ずっと待っていてくれた。

2011年2月某日


ケッコウな数のケッカイを撮影してきたのですが、
見れば見るほど、撮影すればするほど、
イッソウ私の興味は深まりました。
ジックリ見ていると、なかなかケッコウなケッカイもあり、
人のハッソウにただただビックリするばかりです。

2011年2月25日


カラスのかぁ吉ってぇのをご存知ですかい?
いえね、こいつが大層ドジな野郎でしてね
あそこのゆる〜い何でもねぇカーブでね
曲がりきれずに死んじまったんでね
何とも運がねぇってぇかドジな野郎でさぁ

まぁドジな野郎の話はどうでもいい話でさぁ
そのかぁ吉のツレにかぁ子ってぇのがいましてね
こいつがまぁ
カラスのかぁ子ちゃん過去と泣いたかぁこ過去
なぁんて言われるくれぇ売れっ子の歌手なんです
ご存じない?
いけないね兄さん、流行り廃りに疎くなっちゃあきまりが悪いですよ?

まぁそのかぁ子ってのがね
かぁ吉の一件以来姿をくらましちまってるって話でさぁ

〜カラスのかぁ子は過去と泣く(メモ)〜

2011年2月3日


一羽のカラスを、大勢のカラスがリンチしている光景を見た。
とても怖かったが、目が離せなかった。

なぜ、あの一羽のカラスがそういうことをやられたのか。
大勢のカラスは騒ぎ立て、次々に襲いかかっていた。

何か、カラスの掟のようなものを破ったのだろうか。

しかし朝からむごいものを見た。
節分。

夢六十四夜


夢を見た。

実家の床の間で、俺は本田と戦っている。
もちろんサッカーで。
すごくせまい。

かなり俺の圧勝。
試合終了後、本田はすごく落ち込んでいた。
こんな俺が日本代表でいいのか、と。

「いや、でもお前はやっぱすげえよ」
と言って、肩をたたいた。

ふと足下を見れば、
サッカーボールはおはじき程度の大きさで、
俺は、なぜかそのおはじきくらいのサッカーボールを
本田に見られないように隠した。

2011年1月18日


コーヒーに、小さなビスケットがひとつ。
小さなチョコレートがひとつ。

ついてくるだけで、なんだかとっても良い気分。
見習おう。

夢六十三夜


夢を見た。

マイケルダグラスみたいなビジネスマンが俺に話しかける。

「君が帰ってくる12日まではボクがなんとかする。
 だから、13日の午後から来てくれ。頼む。」

来たくなくて悩む俺は、
モゴモゴしていた。

夢六十二夜


夢を見た。

「上から『2、0、5』だな」

三人の医者らしき男たちが俺のことを見ながら話している。

「いいですか?『2』だからここはまだ柔らかい」

そう言って触る俺の左肩は、確かにそんな感じ。

「そして『0』だから、ここはこう」

そう言って触る俺の心臓のあたり。
異常に柔らかくて、ゴムみたいで、背中側に医者の手が通り抜けた。

「そして『5』だ」

俺の右脇腹は、とても固く石のようだ。

「手術ですね」
「ええ」
「仕方ないね」
三人の医者は、俺を放ったらかして話を進める。

「でも『5』ってことは、まだ治りますよね?」
俺はオドオドしながら聞いてみた。
しかし、完全に無視されてしまう。

ケッ!とか思いながら、俺はどこかに出て行った。
その途中の道は、小学校の通学路の赤レンガの辺りだった。

2010年12月24日


とても威圧的な話し方で、声も大きい。
全くうるせえなー
一体どんな奴だよ
と思ってチラリと目をやると
そいつのネクタイは全くもってクリスマスで。
トナカイとサンタと、もみの木とプレゼント。

「ちっ」て思った。

ものすげーいいネクタイで、
そのせいで
あいつも普段はやさしくて仲良くなるといい奴なんだろうな
とか思ってしまった。

まあだいぶじいさんだが。

サンタにしては薄汚ぇ
乞食にしちゃあ、こぎれいだよな?

夢六十一夜


夢を見た。

ダウンを着て歩いている。
フードまですっぽり。

でも待てよ?
ダウンはこの前圧縮した。
掃除機を買って、布団を圧縮するときに。

あんまり着ないし、あんまり格好よくないし、と思って圧縮した。

あー、何だ勘違いか。
それにこのダウンかなり格好いいじゃん。

そんなことを思いながら、
どこか参道みたいな所を歩いている。

あんまり気に入っていないあのダウンは、
夢の中ではかなり格好よかった。

2010年12月3日


明け方すごい雨
朝はすごい晴れ

大雨で
遠くにでっかい白い雲と青い空が見えていて
何か奇妙な風景、電車から

今日は細胞と細胞の距離がいつもより遠い
本当はもっと、近い方がいい

身体の変な感じは、変な天気のせいか?

2010年11月26日


たまった税金を払い終えた俺は
清々しい気持ちで町を練り歩き
「こりゃあまるで気分がいいぜ?」
とひとりごとを言った

2010年11月10日


広場でパンを食べている人のうしろに
雀が五羽
ぴょんぴょん待機してて
物欲しそうにしているのでとてもかわいい

人間の方は
結構くたびれたおばさんで全然可愛くない
食べ方とか

今日はあたたかくて秋晴れ
夜は冷え込むだろう

2010年9月29日


何かのイメージである必要はない
すでにあるイメージをなぞらなくてよい

お前はつまらない

2010年9月24日


イレブンセブン?
それはセブンイレブンだろ

トムの匂いの毛布で眠る
とまらない鼻水
懐かしい匂い

ロシア人の兵隊に
犯されかける
必死で逃げたの
家財を根こそぎ
持ってかれたの

繁次郎との出会いは
会社の常宿で
10歳で満州へ
親の仕事の都合なんです
引き揚げは繁次郎が先でした
秋田と京都に手紙を
そうすればきっと会える
家にはいつも大量の客人

そうかこれが
これが我が家のホスピタリティのルーツ
大切にします
そのルーツ

おばあちゃん
いつまでも元気でいてください。

夢六十夜


夢を見た。

すごく焦っている。
何人かで走っている。
母もいる。
どこかの住宅地。

立ち止まる。
前を見る。

ものすごく大きな蛇が、ズルズルと道を横切っている。

「あいつか」
「ものすごい大きい」
「すごいにおい」
口々に言っている。

その大きな蛇をさけるために道を変えた。
その道は、本来は通学路ではないので通ってはいけないのだが
近道のため高学年になると通っていた
通称『なかみち』だった。

樹庭夢

みんなが集まるためのシンボル・目印としての樹。
それを見るための庭。
そこで語り、叶える夢。

それが樹庭夢です。

夢五十九夜


夢を見た。



青山
保田
岸本


10人くらいのうち、
2人が一週間後に死刑になるという
かなり感じの悪い夢をみた。

2010年9月17日


キツネみたいな奴がそばに寄って来たので
眉につばをたっぷりつけた。

つけすぎてたれてきて、まるで泣いているみたいになった。

すると、そのキツネみたいな奴が
「どうぞ泣かないで」とティッシュをくれた。
そして、「手袋をひとつ、いただけませんか」
と言ってきた。

「今はまだ夏の終わりですので、持っていません」
と言うと
「そうですか」
と残念そうに歩いていった。

夢五十八夜


夢を見た。

通学路の途中にある信号機。

パラシュートみたいなのをつけた小学生が三人。
ぶら下がっておりられなくなっていた。

そのうちの一人が、すごく勇気を振り絞った様子で俺に
「お願いします!助けてください!」と、言う。

俺は、どうする!
といった感じで後ろを振り返る。
そこには頼れるいつもの友人たちがズラリ。

しかしそのとき!
突然、身長がその信号機の上くらいまである巨大な女性がやってきて、
真ん中の小学生をひょいっとつかんで地面におき、
(この女性は、同級生の井上さん?)
そのまま去って行った。

助けられた子は、恐怖のためか気絶している。
先生らしき男が介抱している。

俺は、残った二人を助けねばと思い
きっしんとのぶくんと走った。
高くて、異様にでかい朝礼台のようなものに登る。

「よし!グリコで助けに行こう!」
三人でうなずく。

しかし、みんな早く助けたいから出すのはパーかチョキばかり。
しまいにはチョキばっかりでグダグダになり
全員がウフフ、アハハと笑いながら全力で走り出した。
すると脇には、応援してくれるひとがたくさん現れて、
俺はのぶくんを颯爽と抜き去り、ゴールした。



男の子たちは助けていない。

2010年9月3日(野口よ)


のどかで
馴染みの猫がいて
家の前がちょうどいい公園で
静かで
力が抜けてて
寺があって
つくずくいい町だったな
いつかまた
戻ってこれたらいいかもな

そのときまでまたな
祐天寺

夢五十七夜


夢を見た。

和気のおばあちゃんちで
洗い物をしていたらゴキブリが出てきて
ヤイノヤイノ言っていた。

近所のひとが野次馬に来たりして、結構なおおごとだ。

俺もかなり自慢げに
「いや、フツウにね、洗い物してたら急にですよ!」
などと誰かに言っている。


おばあちゃんちにも関わらず
知った顔や家族はだれもいなかった。

2010年8月某日


住所なら地球
手紙なら書いて捨てて
急ぐなら強く思って
会いたくなったら想像して

2010年8月23日(鈴木よ)


家の近所の
もうずいぶん前から仲良くしている猫。
ハイソックスをはいているみたいだからハイソ。

今日、首輪についていたプレートにふと目をやると
そこにはプッチーと刻んであった。
昔、実家で飼っていた猫の名だ。

その、とても小さい偶然に
俺と妻はとてもとてもうれしい気持ちになった。

なあプッチー、お前は知ってたか?

夢五十六夜 〜ムナン語〜


夢を見た。

近所のローソン
俺は何かを送るためにレジ付近

伝票が散らばっていたので
その中から無造作に一枚、自分の荷物に貼り付けた
とその瞬間
「!」
伝票の左上の部分に『ムナン語』と書いてある

(何かヤバい)

一人の学生らしき男がこちらを見ている
俺は全てを理解し、その男に伝票を間違って貼ってしまったことを謝った

「本当にすいません。これって何か願書用とかですよね。どこに売ってますか?すぐに買ってきます。」
精一杯心を込めて、丁寧に謝った

「いや、それは学校に手配してもらったものなので、売ってないんです。」

俺は
(本当にすまないことをした。この人が受験できなかったらどうしよう)
と思い、とにかく学校に連絡してみるから、電話番号を教えてほしいと言った

「では、227にかければつながります」
俺はいったん外に出て、『227』をダイヤルする

すると、実家につながり母が出た
俺は事情を話して電話をきった


なぜ牟佐に?
ムナン語とは?
それは、わからない

2010年8月12日


盆だから空いている。
という意見もあるだろう。

だが実際は、とてもたくさんの人が戻ってきてて、
町はざわついて活気にあふれている。

ウェルカムバック、エブリワン!

夢五十五夜


夢を見た。

どこ?
学校みたいだ。
家族や、知らない人といっしょにいる。
知らない人の一人が、ロングコートチワワを連れている。

すると「あんず」が吠えて襲いかかった。
(本来あんずはトイプードルだが、ロングコートチワワだった)
あまりにもうるさいので、みんなどうしたものかなーって感じ。

と、おばあちゃんが口を開いた。
「犬の喧嘩をおさめるには、石や砂の入った大きめのビンに、喧嘩をする二匹をいれたらいいの」

みんな「!?」という感じだったが、
まあやってみよう、となって二匹を入れた。



「…確かに大人しいね」
「…だいじょうぶそうだね」
口々にみんな話している。

俺は(さすがおばあちゃんだ)と思いながらも
さすがにまだ信じられなかったので
「よし、もう出してみよう」と言ってからビンのふたをあけた。

すると、二匹はものすごい勢いで飛び出してきて
ものすごい速さでグルグル回りながら飛んでいった。

飛んでいった先を見て、
(あ!ここは高校だったのか!)と思った。

おばあちゃんは、
「ビンに入れて振らなかったのがダメだったんだわ〜」と言っていた。

2010年8月11日


いかにも夏!って感じの空、そして雲の中に
実に巧妙に、秋の空と雲を忍ばせているな地球。

今日は一日を通して、実にきれいな空と雲だな地球。

2010年7月30日


きのう寝るときに雨が降っていた。

けっこう強めにざーざーと。

それを聞いていて、つくずく雨の音はいいなあと思った。

建物にあたったり、木にあたったり、屋根にあたったり、傘にあたったり、人にあたったり、地面にあたったり。
たまに車がブロロンと通ったり。

晴れているときよりも音が気になる雨の日だ。

2010年7月29日

冴えんなー。
この感覚。今までにも何度かある。

小学校、中学校、高校、大学と各時代にあった。

そしてそれは、その都度友人たちによってどうにかなってきていた。
大人になった今、どうする、俺。



ブルーベリークリームシュコーンって言ってる
三姉妹の一番お姉ちゃん
かわいいな。


まったくしょうがないひとねえ。

2010年6月7日

そう心に決めた彼は
祐天寺のアスファルトを力強く踏みしめて
タクシーのボンネットを蹴り壊した。

そして、
帰り道にいる全ての猫たちと
昼間からじっとこちらを見ている
ずっしりと湿り気を含んだ雲を
とりあえず味方にした。

(いつもポケットに忍ばせている鰹節で帰り道にいる全ての猫を連れて)

夢五十四夜

夢を見た。

実家の父の部屋にいる。
本来ならば、阪神タイガースのカレンダーが壁一面に貼られているはずなのだが
今は、とてもきれいな水彩画が飾ってある。

立つ父に
「これはどうしたんだ?」と尋ねると
「わしが描いた」と言うではないか!

あまりにも驚いて、あまりにもショックを受けた俺は
(何をそんなにショックを受けたのかはわからないが、相当焦ってシドロモドロだった)
その中の一枚を父親から購入していた。

「買う方も買う方だが、売る方も売る方だよな」
その絵を持って、俺は考えていた。

夢五十三夜 〜後編〜

そこは『ダイの大冒険』の世界だった。
今まさに、攻め込んでくるモンスターの群れとの戦いの準備の真っ最中だ。
隠れるための砦のようなものを作ったりしながら、かなり慌ただしい。
どうやら俺はリーダー格だ。
みんなにかなり慕われている。

忘れてしまったが、かなりたくさんのやりとりを村人とした。
二階の部屋にいた俺の携帯に
「モンスタータチハヤクソクヲヤブリ、コウゲキヲカイシシタ」というメール。
窓の外を見れば、なるほど取り囲まれ始めている。

やばい!と逃げようと携帯を手に…と、
同じ携帯が三つ!どれかわからん!
急いで三つとも持って一階へ降りた。
もう庭にも台所にも迫ってきている。

どうやら、村で人気者のおじさんがモンスターに殺されたらしい。
俺は怒りに震え、公文の部屋のドアから飛び出し、
モンスターを斬って斬って斬りまくった。

(なんだか妙だ)そう思いながらイオナズンを唱え、庭中のモンスターを倒した。
まだ鎮まらない怒りに震えながら、その妙な感じを探る。
ふとモンスターに目をやると…
ここも!
あそこも!

みんな魚だ。
庭も田んぼも、焼けこげた魚で埋め尽くされている。
俺はハッとして声に出した。
「タイの大冒険か!」

※砦は作ってはいたらしいが、どこにあるのかは知らなかった
※牟佐の家の中に、村があったのかはわからない
※家の鍵は、東京の家の鍵だった
※俺はアバンストラッシュも使っていた
※村人は、すごく俺をほめてくれていた
※人気者のおじさんの詳細は全く不明(だが俺はそれきっかけでキレた)

夢五十三夜 〜前編〜

ながい夢を見た。

牟佐の刑務所の辺りを、何かを肩にかけて歩いている。
お巡りさんが3〜4人いて、
(あーまずいなー、声をかけられたくないなー)
と思っていると、案の定声をかけられた。

肩からさげていたものとは別に絵を持っていて
その絵は、マグリットの『光の〜』だった。

(お巡りさんには、どうせわかるまい)と
「自分で描いたんですよぉ」と言って
「ほー、すごいねー」とか言われていた。

何となくそのままやり過ごそうと思っていたら、
お巡りさんの一人が
「その、肩からさげてるのは何?」と聞いてきた。
(やべー)と思いながら
「いや、別に」と渡す。

お巡りさんは、それをガチャガチャとやって何とライフルにした。

(あ!これはライフルだったのか!これは叱られるだけじゃすまんなー)と
ドキドキしていると、いきなり空に向かってダンダンと撃ちまくり
「あんまし撃ちすぎない方がいいよ」と返してくれた。

そのままみんなでブラブラ歩いていると、
後ろから黒ずくめの人がバイクでゆっくりと通り過ぎた。
俺は
(こいつは俺を探していて、ローソンから吉田の自転車屋を曲がったとこで俺を殺す気だ)
ということに気づいた。

そこで、牟佐公園手前の住宅地へ入っていく道を曲がって逃げるために
お巡りさんたちに「それでは、また」と言って別れた。
直後に、そのお巡りさんたちは殺された。
見ていたわけではないが。

とにかく逃げなくては!と、俺は自宅へ逃げ込んだ。
すると何と…

〜続く〜

2010年7月18日

あのホームレスは
でかい発泡スチロールに色々突き刺している。

当然、
突き刺したものを収納するためにぴったりの穴が
発泡スチロールにはあく。

使ったらその穴に戻している。

きっと名のあるホームレスに違いない。

2010年7月17日

思い出せば
いつもニコニコしていた先生しか浮かばない。

とっても素晴らしいことだな。

夢五十夜

夢を見た。

2010年4月14日付で逮捕されるという案内みたいなのを受け取った。
何の罪だったかは覚えていないが、すごく落ち込んだ。

逮捕の前日くらいに
俺を逮捕するという人が挨拶にやってきて
「14日はよろしくお願いいたします」と、丁寧におじぎをした。

その男っていうのが、
何とも間抜けな太めの水色のしましまの服で
顔も頼りなく、ふにゃふにゃした奴。

俺はそいつが帰った後に
「あんな奴に逮捕されたくないよな?」
「いや、あいつには逮捕できまー」
「無理じゃね?あいつには」

と、隣にいた誰かにしきりに話しかけていた。


辺りで目覚めた。
それは4月17日の朝だったので、ホッとした。

2010年7月8日

M先生が朝、亡くなったらしい。
この夏にでも会いに行こうと思っていたが、間に合わなかった。
とても、悲しい。
とても、残念。

先生の家に行って
はっこを紹介して
おしゃべりして
ピアノを弾いて
ほめてもらって
「また会いに来ますね」と言って帰ろうと思っていた。

自由に楽しく弾かせてくれる先生のおかげで
ピアノを続けることができた。
レッスンの前や後のおしゃべりが楽しかった。

俺のピアノの音を好きだと言ってくれた。

大学に入ってから、一度も会いに行かなかったことが
本当に悔やまれて仕方ない。

会って話したい。
ピアノを聞いてもらいたいなー。


ピアノを続けられたのも
ピアノを好きになったのも
先生のおかげです。

本当にありがとうございました。

2010年7月16日

新宿の吹きだまりで
古新聞と
ビニール袋と
枯れ葉と
砂埃が
クルクルと楽しそうに踊っていた


おはいんなさい!
いっしょに踊ろうよ!
こっちこっち!


口々に俺を誘ってきたが、俺はさも聞こえないような感じで、その横を通りすぎた。


背中には楽しそうな笑い声がついてきた。

2010年7月15日(初七日)

そうか。

年を取った人がぼんやりしているのは、
亡くなった人を思い出して
その人たちに会いにいっているからか。

何もしてないようにみえて
そうやって遊んでたのか。

2010年7月10日

今日も8日同様よく晴れて
見送るにはもってこいの日だ。

顔を見れてよかった。
家族にも会えてよかった。
最後まで見送れた。

ありがとうございました。
ではまた。

2010年7月9日

その人のことを思い出して

笑ってる顔ばっかりだったってのは
本当に素晴らしいことだと思う。
いいなあ。

それにしても
最後に会えなかったこと
ピアノを聞いてもらえなかったこと
はっこを紹介できなかったこと
本当に悔やまれる。

今ごろ、たくさんの人が先生を思い出して、
たくさんの人が先生を訪ねて、
先生ひゃーひゃー言ってることだろう。
ニコニコしてるんだろう。

今から爪を切る。
なぜなら明日、大好きなピアノの先生に会って、見送るのだから。

2010年7月4日

「嫁に出す親の気持ちがわかった気がする」
と、母は言った。

確かにさびしいだろうが
俺たちが家族であること
俺の母親はあなたであること
父親はあなたであることに変わりはなく
それは、永遠なのだ。

夢五十二夜

夢を見た。

おばあちゃんちでYMOの人たちと母と太朗といる。
こたつにいる。
みんなでテレビを見ている。

教授と細野さんは釘付けだ。
高橋さんは少しひまそうなので俺は話しかける。
「今日はいつまで?」

「もう少ししたら出るけど、夕方また戻って来るよ」
高橋さんはとても親しげで、俺は
(ああそうだった。親戚だったわ)と思った。

突然、太朗が
「こうなるともう兄弟みたいなもんだな!」と言うので
「あぁ、そうだな」とこたえる。

母は
「そしたらまた夕方くればいいね」と言う。

ばあさんちは現実世界とまったく逆の作りだった。
入口からベッドの位置、テレビの向きまで全て。

2010年6月12日

21時30分過ぎに
(たぶん)北東の方角に赤とオレンジの大きなすい星のようなものを見た。
隕石か。

あんなに大きくて、あんなに明るいものははじめて見たが、
果たして何だったのだろうか。

周囲の人は誰も騒いでいなかった。
とにかく大きくてはっきりとしていた。
はっこと二人で見た。

2010年6月3日

遠く岡山の古い友人は、
ブラウン管を見ながらぽつりぽつりとつぶやいている。

そんな彼の孤独を思いながら俺は、
新宿の浮浪者をおしのけ
渋谷の砂利共を蹴散らして家路についた。

2010年5月27日

今日は、久しぶりの天気雨。
ということはつまり
久しぶりにきつねが嫁入りをする。

おめでとう。

夢五十一夜

アイカと電話中、何だか受話器の向こうが騒がしい
「すまん!いまアフラックに来てて、社員が行進しとるけえかけ直すわ!」
俺は(アフラックは行進があるのかー)と思いながら電話を切った。


ここはロビー
突然の人の群れ
トイレに殺到
何?何?何?
それは藤原紀香のディナーショー
の、休憩時間
興奮気味のお姉系
ふと見ればシデミ
下に見えるのは
アフラックの事務所
いつか聞いた通り
行進する社員
そのすぐ後ろ
ぴったりとつく荷台の男
「それが好きなの」とシデミ


俺は
「あの行進のことはアイカから聞いてました」
と、突き放すように言っていた。

2010年5月15日

おばあちゃんは元気で、うれしそうで楽しそうで
俺もとてもうれしかった。
頼まれていたトムみたいなぬいぐるみと、
はっこが作ったエプロンをあげた。

お礼と、太朗たちへのお祝いと、俺たちへのお祝いの気持ちとして、おうたいで高砂とやらを披露してくれた。

ひ孫を抱いたおばあちゃんは、とてもうれしそうだった。

本当はもっとゆっくりして、泊まったりもしたいと思った。
今度そうするか。
まずは写真を送ろう。

おばあちゃんの米寿、悠哩との対面、そして俺の誕生日。
何ともめでたい2010年5月15日だ。

和気は星がきれいだった。

2010年5月7日

電車
めがね
中学生?
中学一年生?
男子
部活は?
帰宅部
むさぼるピュレグミ
味は?
レモン
片手には松本清張
点と線
むさぼる活字
シートは堂々二人分
遠視
丸刈り

こいつ、カッコイイ。

2010年5月5日(子どもの日)

胸元の異様にあいたおばさんとすれ違って思ったこと。

・枯れ果てるとはこういうこと
・かさかさという感じ
・男女を超える年齢に差し掛かりながらも、なおそれに抗うのは、けっこう醜いということ

枯れ果てるとはああいうことさ。

2010年4月27日

寒い寒い軽井沢の
霧雨の中
くるぶしを出して歩く
同い年くらいの少女よ

あなたはどこで
働いてるの?
どうして薄着で
歩けるの?

2010年3月12日

年とともに信心深くなるのは、
ちかしい人が亡くなっていくからだと思う。

死ぬことによって、あの人たちは
(動物たちも)
俺の中の神様みたいになったのだ。
ふとした時に、思い出すのだ。
都合のいいお願いごとをしてみたりするのだ。
俺のずるい考えを見透かすのだ。

神様はみんなだ。

2010年1月13日 〜夢四十九夜〜

という夢を見たら、
21時43分にお母さんから
「先ほどトムが亡くなった」と連絡がきた。

不思議だな、と思った。
18歳の誕生日が1月18日で、もう少しだったけどトムは亡くなった。
そこまでは何とか、と思っていたけど。

ほぼ18年間、おばあちゃんと暮らした。
おばあちゃんは悲しいだろうな。
今度トムの写真を持って行こう。
その前に電話しよう。

胸がざわついて、とても悲しい。

夢四十九夜

和気
おばあさんち
トムがずいぶんしわしわで弱っている

正月のときはここまでじゃなかったぞ
というか、今はいつだろう

しわしわのトムが不意に立ち上がる
よぼよぼと歩き出す

「どこ行くの?」
「ずいぶんヨロヨロしとるな」
などと話す

突然太朗が茹でたササミを取り出してトムに見せると
トムがみるみる元気になってどんどん興奮気味になっていく

「すごい!」
「やっぱりササミだ!」
「でも今ササミはダメだ!」
「胃がきついわ」

なんて言いながらササミを隠して、
少しずつトムに見せて、興奮しすぎないように気をつけている夢をみた。

いつの間にかササミは俺が持っていて、
トムに少しずつほぐして食べさせていた。

夢四十八夜 〜『遺伝器』〜

夢をみた。

人の遺伝情報を自分に移せる画期的なものなんです!
ただし、遺伝したからといって、その特徴がでるとは限らないですよ?
それはそうでしょ?当たり前でしょ?

とか言われながら、とてもばかでかい機械の説明を受けていた。
体育館くらいある。

俺は
(何かゲームみたいな世の中になってきたんだなー)
と思いながら、
「へー」とか
「あ、そりゃそうですよねー」とか
かなりいい加減な相づちを打っていた。

2010年1月某日

ジロロスコーニ首相
ジョロッペ・アンディオーニ
ジロウスワロウ
ジロウスパロウ


何かのメモ

2010年1月10日

世が世なら俺は、斬られているのだろう。

前回病気をしたときは、
世が世なら死んでいたのだろう。

俺は、現代に
2度も命を救われた。